
今回のドイツ研修では、シュトゥットガルト、デュッセルドルフ、ベルリンの3都市を訪問し、最新のサーキュラーエコノミーの事例や革新的な技術を学び、それを参加企業の持続可能な経営や事業戦略に活かすことを目的であった。本研修は、企業や組織を超えた合同研修であり、業界の枠を越えて知見を共有する貴重な機会となった。現地企業とのワークショップでは、各企業の取り組みを学ぶとともに、持続可能な建築の実現に向けた課題についても活発な議論が交わされた。
シュトゥットガルト
OWP12は、Drees & Sommer社の新本社ビルであり、サーキュラーエコノミーとプラスエネルギーハウスの理念に基づいて設計されています。建物は、高断熱ファサードや、屋根とファサードに設置された太陽光発電システム、地熱エネルギーシステムを活用することで、プラスエネルギー建築を実現している。プレファブリケーションによるモジュールシステムを活用し、短い工期と資源の節約を両立させている。さらに、設備にもモジュールシステムを導入することで、建設プロセスの効率化と解体の容易さを実現している。OWP12では、Cradle to Cradle®の原則を取り入れ、建材の循環性と無害性を重視している。将来の解体や再利用を見据えた設計が施されており、すべての建材はマテリアルパスポートに登録されている。


デュッセルドルフ
The Cradleは、その名の通り、Cradle to Cradle®の理念を具現化した建物です。建物名が示す「ゆりかご」のように、使用された材料が再び新たな資源として再利用されることを目指した建物である。2階以上は木造で、環境負荷の低減に配慮し、解体可能な建材や工法が採用されており、将来的なリサイクルや再利用が容易になるよう設計されている。使用されるすべての材料はデジタル・マテリアルパスポートに登録され、材料の種類、寿命、設置場所が記録されている。特に注目すべき点は、解体された木材などが建材メーカーによって将来買い取られる契約が結ばれており、サーキュラーエコノミーを実現する仕組みがすでに導入されていることである。